5日からの週の
東京株式市場は、弱もちあいが想定されている。中国株の急落、それを受けて崩れた米国株式市場の下落によって、上昇トレンドにピリオドを打った感があり、完全に調整局面入りとなったが、マネーの流れに変調が起きたとの不安感から予断が許さない状態が続き、
海外株式市場の動向に左右される展開になるという。日経平均は1万7000円の攻防となることもありそうだ。
3月限先物・オプションSQ(特別清算指数)算出を週末に控えており、波乱商状となる場面を予想する関係者も少なくない。
<マネーの変調に対する懸念が高まる>
中国株式市場の急落に始まった
世界同時株安に巻き込まれた東京株式市場は、日経平均が1週間足らずに1000円幅の厳しい下げを演じた。これだけ崩れてしまうと「短期間での修復は難しい。昨年秋の相場が参考になると思うが、最低でも20日程度の日柄整理は必要になる」(東洋証券・ディーリング部の児玉克彦氏)という。市場は調整やむなしのムードに包まれている。
きっかけは、中国株の下落だが、根底にあるのは「米国経済に対する不安感の台頭。その意味で、米国株式市場が回復の兆しが見えないうちは、底入れが確認できない」(準大手証券情報担当者)との声が出ていた。
米国景気の不安が後退したとしても「高水準に積み上がった円キャリーに解消の動きが出て、為替相場は壊れた格好。マネーの流れもいったん逃げの方向に向いたら、簡単に元に戻るものではない」(ピクテ投信投資顧問・ヘッドトレーダーの小野塚二也氏)との声が出ており、為替相場が落ち着くなど金融市場全体が落ち着くまでは、明確な底入れが確認できないとの見方が多い。
市場では「週末には1月機械受注があり、それ次第ではとの見方もある。ファンダメンタルズの変化が相場が崩れたわけではないため、落ち着けば株価回復が期待できよう。しかし、リスク資産から回避の動きが残っている間は、米株の動向次第で、日経平均1万7000円の攻防もありうる」(大和証券SMBC・エクイティマーケティング部課長代理の西村由美氏)との指摘もある。
世界的なマネーの変調については一時的とみる関係者も多いが、それが確認するまでは調整ムードが覆うとの見方が一般的だ。
<SQ控え、高水準の裁定買い残に不安>
一方、市場で不安心理を高めているのは、過去最高の水準に積み上がっている裁定買い残の動向だ。SQを週末に控えているため、懸念材料として浮上している。
市場では、3月限の裁定残期末の配当取りも絡むため、ロールオーバーのニーズが強いものの、
日興コーディアルグループ<8603.T>が上場廃止になると想定した場合、今回のSQで解消が活発化する可能性も指摘されている。
日興コーデに関しては「指数に与えるインパクトがそれほど大きいわけではなく、上場廃止が決まった場合でも拾う存在が観測されているため、深刻な問題ではない」(欧州系証券トレーダー)との声もあるが、SQを乗り切れるとの見通しが立った場合でも、地合いが悪化しているだけに、先物売りから裁定解消売りが活発化する懸念は残る。
米国株が戻り基調に転じるなど「相場の回復には外部環境の好転に頼りたい。ファンダメンタルズ面から中長期的な上昇は想定できても、目先は慎重に対処すべきだ」(米系証券日本株営業担当者)との見方が出ていた。

テーマ : 株式雑感 - ジャンル : 株式・投資・マネー